AmazonLinuxには最初からSendmailが入っているので、とくに何もしなくてもメールを送信することができます。
しかし、送信可能なメール数が非常に少なく制限されていて、上限を超えるとメール送信ができないようにブロックされてしまいます。
(いつでも好きなときにいくらでも立ち上げられるEC2の特性上、使い捨て的にスパム送信サーバをつくれてしまうという事情からかと思われます。)
そのため、本格運用するなら
https://aws.amazon.com/jp/contact-us/
の「サービスの上限緩和の申請」->「Amazon EC2 Eメール」からメール送信上限の緩和を申請する必要があります。
なお、逆引きできないサーバからのメールをスパムとして判定するところもあるので、一緒に逆引きのFQDNも登録しておきます。
申請後、反映には2,3営業日かかります。
しかしこれだけだと問題が起こることがあります。
SendmailのFromヘッダの修正
Sendmailのデフォルト設定では、メールのFromヘッダが、
ユーザ名@localhost.localdomain
となってしまいます。この状態でメール送信を続けると、行儀の悪いメールサーバとしてスパムデータベースに登録されてしまうことがありますので、localhost.localdomainのところを実ドメインに変更します。
修正箇所は以下となります。
vi /etc/mail/sendmail.cf
####################
# my official domain name
# ... define this only if sendmail cannot automatically determine your domain
#Dj$w.Foo.COM
####################
を
####################
# my official domain name
# ... define this only if sendmail cannot automatically determine your domain
Dj【ドメイン名】
####################
へ修正します。
修正後は
service sendmail restart
で反映されます。